1/23/2018

それぞれの友だちへの一歩を支える(稲葉桃子)

 失礼します。幼児教育コース3年稲葉桃子です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「それぞれの友だちへの一歩を支える」(愛知:けやきの木保育園4歳児わかば組の保育実践 発達する保育園 子ども編:子どもが心のかっとうを超えるとき 平松知子/2012/ひとなる書房 および関連研修会資料より一部抜粋し編集)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 この実践は、3歳児から入園してきていつも一緒におり、全体での取り組みにもなかなか入ってこないりひと君とえみかちゃんが、安心できる関係を仲間の中に築いていくためにはどうすればよいのか。二人でいることの安心感を土台に、時に背中を押しながら、二人が安心して仲間の中に入ってこられることを信じて待つという狙いのもと行われました。
 保育者がそれまでの実践の中で、保育者が子どもの気持ちをすべて受け止めるのではなく、自分で考えて自分で気持ちを落ち着けることが大切と考えたことから、りひと君とえみかちゃんには友だちの気持ちを友だちの言葉で伝えること大切にしていました。周りの子どもたちも自分の気持ちを二人にストレートに伝える中で、だんだんと二人を遊びに誘うようになり、やがて二人から保育者や友達を誘って遊ぶようになりました。

 討議では、「4歳児において、仲間の中で安心できる関係を築いていくための具体的な手立ては何か。」を論点として話し合いました。

 討議を通して、集団でいることの楽しさを子どもが感じられるようにすることが、仲間への安心感を育むうえで大切なことであると考えます。そのために、集団での楽しい遊びをたくさんして、集団でいることの心地よい経験を積み重ねていくことができると思います。
 また、「友だちの声」がひとつのカギになっていると思いました。保育所保育指針第2章子どもの発達2.発達過程(7)おおむね5歳【仲間の中の人としての自覚】に「子どもは次第に仲間が必要であることを実感し、仲間の中の一人としての自覚が生まれ、自分への自信と友達への親しみや信頼感を高めていきます。」とあるように、「友だちの声」が先生に受け止めてもらうことよりも子どもにとって響くようになっている時期なのではないかと思います。たくさんの「友だちの声」を聞きながら、自分の気持ちを友だちに伝えながら、自分で考えられるような援助が大切なのではないかと考えます。その繰り返しの中で、仲間の中で安心できる関係が築かれていくのではないかと思います。

1/18/2018

みんなに認められることの大切さ(濱田)

 失礼します。特別支援教育コース3年濱田幸歩です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「みんなに認められることの大切さ」(大阪:貝塚市立葛城保育所4歳児きりん組の保育実践 ちいさいなかま 全国保育団体連絡会/ちいさいなかま社)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 この実践は、友達との関わりが少なく言葉が出ることも少なく戸惑う姿が見られるAくんと、そのAくんの姿に気付きながらも接し方が分からず戸惑う姿が見られるクラスの子について、相手の姿を認め、考え、友達への思いへつなげていってほしいというねらいのもとに行われました。
 保育者が、Aくんの様子についてお母さんや職員会議で共有したり、Aくんが遊びの中心となる声掛けやじっくりと話し合う機会を設けたりしたことで、Aくんからは友達とつながりたいという思いが見られるようになりました。

 討議は、「子どもが個から集団へ目を向けるきっかけとなる声掛けや場の設定として、具体的にどのような手立てが考えられるか」を論点として行いました。討議の中で、Aくんを集団に入れるのではなく、クラスの子からAくんに関わりをもつような場を設定することや、子どもの言葉を待つことが重要だという意見が多く出ました。

 集団生活の場では、集団になじめない子に対してどのように集団に入れていくかを考えることが多いように思います。しかし、無理に集団に入れようとするのではなく、周りに働きかけて、その子が遊びの中心となるような環境作りを行っていくことで、自分も集団の一員になれたという安心感が生まれるのだと感じました。このような手立てを行うためには、保育者がその子の想いを理解していることが必要不可欠だと考えます。子どもの本当の想いは何なのかを知るためにも、一度「個」に戻って子どもの話をしっかりと聞き、受け止めていくことが大切だと学びました。保育者が「個」を大切にする姿を見せることで、子どもたちも友達を認めることができる温かい「集団」になっていくのではないかと思います。

1/11/2018

雨降りいも掘り遠足へ出発!(森)



 失礼します。小学校コース生活総合三年の森菜月です。今回は、保育内容の指導人間関係「雨降りいも掘り遠足へ出発!」という実践について討議し考えたことを書きます。

 この実践では、3歳児の日々の生活や遊びの中の楽しさは、子供たちのなにを育てるのか。また、楽しい活動とは具体的にどのようなものなのかというねらいを持って取り組んだ実践です。
 ずっと子どもが楽しみにしてきた「いも掘り遠足」。しかし、雨のせいで二回も延期になってしまいました。保育者は、子どもの気持ちをくみ取り、新聞紙をおいもに見たてたり、園内をぐるっと遠足気分で回ったりして、雨降りいも掘り遠足を行いました。その活動の中で、最初は、子どもが受け身でしたが、後半には、自分たちで積極的に活動する様子が見られ、雨降りそういも掘り遠足を満喫していました。

 今回は、この実践から、『三歳児が「楽しい活動」を行なっていく上で、保育者の働きかけとしては具体的にどのような手立てが考えられるか。』について話し合いました。


 この実践では、子どもがいも掘り遠足が楽しみという前提があり、おいもに関する絵本を読むなどして、子どもの中では、いも掘りという共通のイメージを持つことができていました。また、雨が降りいも掘り遠足が中止になる場面でもしっかりと気持ちの共有をすることができており、子どもや保育者間での気持ちの共有をしていました。雨降りいも掘り遠足では、園内で行うことであってもリュックを背負うことなどで子どもたちの楽しみわくわくという気持ちを膨らませることを保育者はしていました。楽しいという雰囲気が子どもにも伝わり、最終的には子どもが中心となって活動することができたのではないかと考えました。

 三歳児は、自分だけの世界から自分以外の他者と出会っていく時期への変化の年でもあります。その中で、なかまとことばをやりとりしながら気持ちを共有することが大切であると考えました。また、楽しい雰囲気を保育者から発信して子どもに伝線するような雰囲気づくりも保育者には必要であると分かりました。


1/04/2018

あそびのなかでとがった心をほどいて(高橋)

失礼します。小学校コース心理領域3年高橋綾です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「あそびのなかでとがった心をほどいて(愛知:けやきの木保育園3歳児クラスの保育実践/ちいさいなかま(全国保育団体連絡会/ちいさいなかま社)555号, 2011)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 この実践では、子どもがドキドキしたり不安になったりする気持ちを、保育者や友達に安心して言えるようになるために、絵本の世界をうまく活用して、友達といるのが楽しいという関係を築けるようにしたり、保育者が子どもの思いに丁寧に寄り添って受け入れたりするものでした。そうすることで、最初は自分の気持ちをうまく表現できなかった子も、保育者がそんな子どもたちの思いを丁寧に受け入れて、気持ちを代弁することによって、少しずつ自分の気持ちを安心して、素直に言えるようになっていきました。

   討議では主に、子どもたちが自分の気持ちを安心して言えるような関係を作るには、どのような手立てがあるのかを、子どもへの働きかけと保護者への働きかけに分けて考えることができました。

  まず、子どもへの働きかけは、何よりも子どもの思いを保育者が受け入れることが大切と分かりました。もし、子どもがじっとしていなければいけない場面でドキドキして、走り出したとしても、その行動を否定せず、気持ちも行動も受け止めたり、いつも気持ちを我慢している子には、ちょっとしたときにでた本当の気持ちを受け止めて、言えたことをほめたりするもの必要と分かりました。さらに、保育者が友達の気持ちを代弁して、子どもに伝えることで、少しずつ友達の気持ちも理解できるようになっていくと分かりました。

  保護者への働きかけとしては、保育しているときの子どもの行動だけを伝えると、悪く聞こえるかもしれないので、「○○だったから、○○したんですよ。でもよく頑張っていました。」など、前後の気持ちも含めて伝えることで、子どもの気になる行動も、肯定的にとらえることができるようになると分かりました。また、伝えるだけではなく、保護者からも話を聞いて、思いを受け止めることで、お互いに信頼を持てるようになり、良い関係が築けるようになるのだと分かりました。

 いずれにせよ、相手の思いを受け入れることは何よりも大切なのだなと思いました。保育者の思いこみや先入観で、勝手に子どもや保護者の気持ちをとらえてしまうのではなく、まずは寄り添って丁寧に思いを受け止めることから全てが始まっていくのだと思いました。