2/20/2018

友だちとともに自信をもって卒園すること(佐藤)

 失礼します。幼児教育コース3年佐藤奈々です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「友だちとともに自信をもって卒園すること」(京都:朱一保育園5歳児ぞう組の保育実践 ちいさいなかま 全国保育団体連絡会/ちいさいなかま社)という実践について討議し、考えたことについて書きます。

 この実践は、運動会と生活発表会の主に2つの行事に関わる活動について書かれています。5歳児後半の保育の目標は、自分の弱い部分も含めて丸ごと認められることを通して、子どもたちが自信をもてるようになること。特に、保護者に認めてもらう機会がたくさん訪れるように日々の保育の中で様々な工夫がされているのが特徴です。

 討議は「子どもか自信をもてるために、保育者はどのような援助ができるか」を論点として行いました。自信をもつためには他の人から認められること、特に友だちや保護者から認められることが欠かせないだろうということで、「保育者はそのような機会や場をどうやって作っていけばよいか」という視点からも討議を行いました。

 討議の中で出た「子どもが他の子どもを認められるようになるのは、自分も誰かに認めてもらった経験があるから」という意見が印象に残っています。これは子どもに限った話ではなく、全ての人は同じような経験をしないと他の人の立場には立てません。特に、弱い部分も認めるというのはなかなか自発的に行えることではないでしょう。では、誰に認めてもらう経験が必要なのでしょうか。それはやはり保育者だと思うのです。もちろん、保護者にも認めてもらえるのが1番良いのですが、様々な家庭があり、様々な保護者がいます。全ての保護者が、子どもの弱い部分も丸ごと受け止められるわけではありません。しかし、保育者は専門職として、ある意味割り切った状態で子どもの全てを受け止めることができます。保育者に丸ごと認められるという経験をした子どもが、やがて他の子どもを丸ごと認められるようになるのではないでしょうか。

 かつて、私の中の5歳児のイメージといえば集団の中の個人というものでしたが、やはり子どもと保育者の一対一の関わりがあってこその集団なのだと分かりました。これは何歳児であろうと変わらない大切なポイントだと思います。

2/16/2018

先生や大勢の友だちといっしょに遊ぶ楽しさを存分に感じて(阪谷)

 失礼します。幼児教育コース3年阪谷実咲です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「先生や大勢の友だちといっしょに遊ぶ楽しさを存分に感じて」(香川大学教育学部附属幼稚園:松本博雄・『保育を通じて子ども達は何を「学ぶ」か』現代と保育)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 5歳児クラスに進級した喜びを友だちといっしょに感じ合っている子どもたちの中で、一人寂しさを感じているさつき。そんなさつきが自分らしさを発揮して活躍できるように、という保育者のねらいからドッジボールを保育に取り入れた実践です。
 ドッジボール導入にあたって、保育者は「シンプルに定めた四つのルール」、「簡単で動きやすいコート」、「痛くないボール」の三つの配慮を設けました。簡単なルールから始めたことで、子どもたちはまず存分にドッジボールを楽しむことができ、回数を重ねるごとにどんどん自分たちでルールを作り、遊びを深めていきました。

 今回はこの実践から、「5歳児において子どもたちが自分たちで遊びを深めていくことを通して、人間関係を作っていくための具体的な手立ては何か」について議論しました。

 討議では、この実践のポイントである「三つの配慮」の設定について考えました。ラインをシンプルにすることで遊びを中断してしまう争いが減ることや、ボールが痛くないので苦手な子も参加しやすく、みんなでできること、シンプルなルールから始まったことにより、子どもたち自身で遊びを深めていくことができることなど、「三つの配慮」により遊びが発展しやすいかたちで導入されていたことが分かりました。

 討議を通して、5歳児の人間関係の深まりにおいて大切なのは、まずはみんなで遊ぶ楽しさを知ることであると考えました。実践では「三つの配慮」の設定により、男の子も女の子も運動の苦手な子も得意な子も、どの子も一緒になって遊ぶことができていました。いつも一緒に遊んでいなかった友だちとも楽しい雰囲気の中でふれあうことで、関係が深まっていくのではないかと思いました。また、子どもたちが遊びを深めていく中で、保育者が話し合いやトラブルにどのようにかかわるのかということもとても重要であると思います。今回の実践では、保育者はあまり介入せず子どもたち自身で話し合ったり相談したりしており、そのような活発なふれあいが子どもたちの中に自然とできていくように、保育者は場の設定を工夫していく必要があるのだと思いました。

2/11/2018

子どもが本当にしたいことを探りながら(香西)

失礼します。小学校コース 特別支援教育領域3年の香西真愛です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、『子どもが本当にしたいことを探りながら』(岡山:あゆみ保育園4・5歳児混合クラスの保育実践/ちいさいなかま〈全国保育団体連絡会/ちいさいなかま社〉555号,2011)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 この実践では、気持ちや場面の切り替えが難しかったり、気持ちを表出する手段が少なかったりする子どもが、自分の要求をもとに次へと気持ちを向けられるようにしたり、周りの友達と同じ仲間として関わりあったりできるようにするために、全体への保育ともうひとつの保育を通して子どもたちに関わっていくものでした。そうすることで、少しずつ自分で気持ちを向けられるようになったり、障害の有無に関わらずお互いを仲間として認識し、認め合えるようになったりしていきました。

 討議では、以下の2点に絞って話し合いを進めました。1点目は、気持ちの切り替えや、気持ちの表出がなかなかできない子どもが持っている気持ちを、保育者が認識し、受け止めるためにはどのような手立てが必要なのかということ。2点目は、この実践の中で大切にされてきた、子ども一人ひとりが大切にされ、その子どもに必要だと思うことをする『もうひとつの保育』がどんな場で展開されているのかということです。

 今回私はこの2点のうち、後者について考えたことを書きたいと思います。先ほども述べましたが、その子どもに必要だと思うことをする『もうひとつの保育』というのは、全体への関わりである全体の保育に対して、個別の子どもへの関わりのように捉えられます。そのためもうひとつの保育をするときは、子どもと保育者の1対1の関わりなのだろうかと考えていました。しかし、この実践について討議していく中で、そうではないことに気付くことができました。このもうひとつの保育というのは、他の子どもたちが元気にいきいきと活動している中で行われるものであるのです。つまり、全体への保育ともうひとつの保育は分離しているのではなく、どちらもが影響し合って、欠かすことのできないものであるのです。この実践で登場する、気持ちの切り替えがスムーズにいかないAちゃんが、散歩へと気持ちを向けて、自分から友達の輪に入っていけたのは、保育者の関わりだけがそうさせたのではなく、周りの子どもたちが元気でいきいきと遊んでいたり、「○○してるからおいでー」という友達の声掛けがあったりしたからではないでしょうか。周りの友達に目を向けられるようになり、友達の存在が大きくなってくるのは、4歳児から5歳児にかけての時期なのではないだろうかと思いました。だからこそ、1対1のもうひとつの保育だけではなく、周りの子どもたちも含めた全体の保育、この両方の保育がこの時期の子どもたちの発達には特に重要であるのではないかと考えました。これまでの私は、個のニーズに合わせた教育や、個に対応した保育を考えることが多く、子どもと保育者1対1の関わりを重視してしまっていました。この実践を読み、個の発達には、その子どもへの関わりだけではなく、周りの子どもへの関わりも重要であることに気付き、自分自身の保育の指導観や子どもへの関わり方を見つめ直すことができました。また反対に、集団の発達のためには、個への関わりが欠かせないものになるのだと思います。個と集団は対立関係にあると見られがちですが、そうではなくて、どちらも欠かせない繋がったものなのだということを知ることができました。

2/06/2018

ブロック遊びからかまぼこ板を用いた遊びへ(橋本)

 失礼します。幼児教育コース3年橋本恵梨奈です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「ブロック遊びからかまぼこ板を用いた遊びへ:4歳児クラス」(香川:香川大学教育学部附属幼稚園4歳児クラスの保育実践 <論文>幼児期の協同的経験を支える保育環境に関する研究―モノの役割に焦点をあてて― 松本博雄・松井剛太・西宇宏美/2012/保育学研究第50巻第3号 本文中【事例2】)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 この実践は、3歳児クラスからの進級児と4月から幼稚園に通うようになった新入児の間にある壁がなかなか消えず、3歳児までの遊びと4歳児の発達面から取り入れたブロック遊びでトラブルが起きたり、遊びに飽きた様子が見られたりしたことから始まりました。そこには「自然に進級児と新入児が一緒に遊べるようになってほしい」「友だちとかかわりあいながら、思う存分遊びを楽しんでほしい」という保育者のねらいがありました。
 ブロックの代わりに、過去の実践で子どもたちがいきいきと活動していた「かまぼこ板積み木遊び」を取り入れると、クラスで人気の遊びになりました。また、子どもが興味を持っていたビー玉コースも保育に取り入れようと保育者が苦戦していたところ、子どもの中からかまぼこ板積み木を使ったビー玉コース遊びが生まれました。この遊びが長く続けられるなかで、一つの遊びを続けることのなかった子どもが試行錯誤し工夫を凝らして夢中で遊び、友だちや保育者に積極的に関わっていく姿が見られるようになりました。

 討議では、「子どもが友だちと一緒にいきいきと遊びに向かえるような保育を提案し、援助していくためには、具体的にどのような手立てが考えられるか」を論点として話し合いました。

 討議を通して、保育に遊びを取り入れるとき、これまで楽しんできた遊びと新しい遊びを関連させることで興味がさらに広がるのではないかと考えるようになりました。また、同じ遊びを続けるほど工夫が凝らされ発展していく姿が見られた子どもの実習中のエピソードもいくつか知り、子どもが豊かに遊ぶためには新しいものをどんどん取り入れるよりも、一つの遊びをじっくり楽しむ環境を設定することも大事なのではないかと感じました。
 ブロック遊びは子どもの姿を予想して保育者が取り入れた遊びでしたが、ブロックの形が具体的で想像が広がりにくかったこともあり、なかなか遊びが深まっていきませんでした。しかし、子どもが興味を持った「かまぼこ板積み木遊び」と「ビー玉コース遊び」が合わさり生まれた遊びは、子どもの遊びたい気持ちを満たすものとなりました。このことから、子どもたちの中から遊びは生まれてくるものなのではないかと思ったので、4歳児の保育においては、保育者は主体となって遊びを提供するのではなく、きっかけを提案する存在でありたいと考えました。子どもが興味をもっていることがらを上手に掬い上げ、保育に取り入れていく援助が大切なのではないかと思います。

2/02/2018

【2/25開催】はぐくみ×カレッジ by 香川大学 at さぬきこどもの国 2018 のお知らせ(松本)

以下にご案内しておりました「はぐくみ×カレッジ by 香川大学」は、当初予定していた2/4が雪によるさぬきこどもの国休園のため、2/25に延期し開催されることになりました。
みなさんとご一緒できるのを、楽しみにお待ちしております。

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本年度もまた、さぬきこどもの国と香川大学教育学部幼児教育コースのコラボレーションイベント「はぐくみ×カレッジ by 香川大学」が迫ってまいりました。
(2/1(木)四国新聞社発行「かがわエンタメマガジン」に掲載されています)

日時は今週末。2/4(日)の11:00-12:00/13:30-15:00 に、さぬきこどもの国にて行われる、子どもたちと保護者のみなさんを主な対象とする、楽しい遊びのイベントです。
今年のテーマは「四季戦隊 春夏秋冬レンジャー」
寒い日々が続きますが、レンジャー達と一緒に四季の移り変わりを楽しんでいると、気づけば春が見えてくるかもしれませんよ!

香川大学教育学部幼児教育コース2年生を主に、さぬきこどもの国のスタッフのサポートのもと、一緒に準備を進めております。
よろしければ、ご家族みなさんで参加いただけると嬉しいです。
友だち同士、親子のみのペアでももちろんok。
ともに楽しい時間を過ごしましょう!

お問い合わせは、さぬきこどもの国まで。
当日お目にかかれるのを、楽しみにお待ちしております!


1/23/2018

それぞれの友だちへの一歩を支える(稲葉)

 失礼します。幼児教育コース3年稲葉桃子です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「それぞれの友だちへの一歩を支える」(愛知:けやきの木保育園4歳児わかば組の保育実践 発達する保育園 子ども編:子どもが心のかっとうを超えるとき 平松知子/2012/ひとなる書房 および関連研修会資料より一部抜粋し編集)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 この実践は、3歳児から入園してきていつも一緒におり、全体での取り組みにもなかなか入ってこないりひと君とえみかちゃんが、安心できる関係を仲間の中に築いていくためにはどうすればよいのか。二人でいることの安心感を土台に、時に背中を押しながら、二人が安心して仲間の中に入ってこられることを信じて待つという狙いのもと行われました。
 保育者がそれまでの実践の中で、保育者が子どもの気持ちをすべて受け止めるのではなく、自分で考えて自分で気持ちを落ち着けることが大切と考えたことから、りひと君とえみかちゃんには友だちの気持ちを友だちの言葉で伝えること大切にしていました。周りの子どもたちも自分の気持ちを二人にストレートに伝える中で、だんだんと二人を遊びに誘うようになり、やがて二人から保育者や友達を誘って遊ぶようになりました。

 討議では、「4歳児において、仲間の中で安心できる関係を築いていくための具体的な手立ては何か。」を論点として話し合いました。

 討議を通して、集団でいることの楽しさを子どもが感じられるようにすることが、仲間への安心感を育むうえで大切なことであると考えます。そのために、集団での楽しい遊びをたくさんして、集団でいることの心地よい経験を積み重ねていくことができると思います。
 また、「友だちの声」がひとつのカギになっていると思いました。保育所保育指針第2章子どもの発達2.発達過程(7)おおむね5歳【仲間の中の人としての自覚】に「子どもは次第に仲間が必要であることを実感し、仲間の中の一人としての自覚が生まれ、自分への自信と友達への親しみや信頼感を高めていきます。」とあるように、「友だちの声」が先生に受け止めてもらうことよりも子どもにとって響くようになっている時期なのではないかと思います。たくさんの「友だちの声」を聞きながら、自分の気持ちを友だちに伝えながら、自分で考えられるような援助が大切なのではないかと考えます。その繰り返しの中で、仲間の中で安心できる関係が築かれていくのではないかと思います。

1/18/2018

みんなに認められることの大切さ(濱田)

 失礼します。特別支援教育コース3年濱田幸歩です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「みんなに認められることの大切さ」(大阪:貝塚市立葛城保育所4歳児きりん組の保育実践 ちいさいなかま 全国保育団体連絡会/ちいさいなかま社)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 この実践は、友達との関わりが少なく言葉が出ることも少なく戸惑う姿が見られるAくんと、そのAくんの姿に気付きながらも接し方が分からず戸惑う姿が見られるクラスの子について、相手の姿を認め、考え、友達への思いへつなげていってほしいというねらいのもとに行われました。
 保育者が、Aくんの様子についてお母さんや職員会議で共有したり、Aくんが遊びの中心となる声掛けやじっくりと話し合う機会を設けたりしたことで、Aくんからは友達とつながりたいという思いが見られるようになりました。

 討議は、「子どもが個から集団へ目を向けるきっかけとなる声掛けや場の設定として、具体的にどのような手立てが考えられるか」を論点として行いました。討議の中で、Aくんを集団に入れるのではなく、クラスの子からAくんに関わりをもつような場を設定することや、子どもの言葉を待つことが重要だという意見が多く出ました。

 集団生活の場では、集団になじめない子に対してどのように集団に入れていくかを考えることが多いように思います。しかし、無理に集団に入れようとするのではなく、周りに働きかけて、その子が遊びの中心となるような環境作りを行っていくことで、自分も集団の一員になれたという安心感が生まれるのだと感じました。このような手立てを行うためには、保育者がその子の想いを理解していることが必要不可欠だと考えます。子どもの本当の想いは何なのかを知るためにも、一度「個」に戻って子どもの話をしっかりと聞き、受け止めていくことが大切だと学びました。保育者が「個」を大切にする姿を見せることで、子どもたちも友達を認めることができる温かい「集団」になっていくのではないかと思います。

1/11/2018

雨降りいも掘り遠足へ出発!(森)



 失礼します。小学校コース生活総合三年の森菜月です。今回は、保育内容の指導人間関係「雨降りいも掘り遠足へ出発!」という実践について討議し考えたことを書きます。

 この実践では、3歳児の日々の生活や遊びの中の楽しさは、子供たちのなにを育てるのか。また、楽しい活動とは具体的にどのようなものなのかというねらいを持って取り組んだ実践です。
 ずっと子どもが楽しみにしてきた「いも掘り遠足」。しかし、雨のせいで二回も延期になってしまいました。保育者は、子どもの気持ちをくみ取り、新聞紙をおいもに見たてたり、園内をぐるっと遠足気分で回ったりして、雨降りいも掘り遠足を行いました。その活動の中で、最初は、子どもが受け身でしたが、後半には、自分たちで積極的に活動する様子が見られ、雨降りそういも掘り遠足を満喫していました。

 今回は、この実践から、『三歳児が「楽しい活動」を行なっていく上で、保育者の働きかけとしては具体的にどのような手立てが考えられるか。』について話し合いました。


 この実践では、子どもがいも掘り遠足が楽しみという前提があり、おいもに関する絵本を読むなどして、子どもの中では、いも掘りという共通のイメージを持つことができていました。また、雨が降りいも掘り遠足が中止になる場面でもしっかりと気持ちの共有をすることができており、子どもや保育者間での気持ちの共有をしていました。雨降りいも掘り遠足では、園内で行うことであってもリュックを背負うことなどで子どもたちの楽しみわくわくという気持ちを膨らませることを保育者はしていました。楽しいという雰囲気が子どもにも伝わり、最終的には子どもが中心となって活動することができたのではないかと考えました。

 三歳児は、自分だけの世界から自分以外の他者と出会っていく時期への変化の年でもあります。その中で、なかまとことばをやりとりしながら気持ちを共有することが大切であると考えました。また、楽しい雰囲気を保育者から発信して子どもに伝線するような雰囲気づくりも保育者には必要であると分かりました。


1/04/2018

あそびのなかでとがった心をほどいて(高橋)

失礼します。小学校コース心理領域3年高橋綾です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「あそびのなかでとがった心をほどいて(愛知:けやきの木保育園3歳児クラスの保育実践/ちいさいなかま(全国保育団体連絡会/ちいさいなかま社)555号, 2011)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 この実践では、子どもがドキドキしたり不安になったりする気持ちを、保育者や友達に安心して言えるようになるために、絵本の世界をうまく活用して、友達といるのが楽しいという関係を築けるようにしたり、保育者が子どもの思いに丁寧に寄り添って受け入れたりするものでした。そうすることで、最初は自分の気持ちをうまく表現できなかった子も、保育者がそんな子どもたちの思いを丁寧に受け入れて、気持ちを代弁することによって、少しずつ自分の気持ちを安心して、素直に言えるようになっていきました。

   討議では主に、子どもたちが自分の気持ちを安心して言えるような関係を作るには、どのような手立てがあるのかを、子どもへの働きかけと保護者への働きかけに分けて考えることができました。

  まず、子どもへの働きかけは、何よりも子どもの思いを保育者が受け入れることが大切と分かりました。もし、子どもがじっとしていなければいけない場面でドキドキして、走り出したとしても、その行動を否定せず、気持ちも行動も受け止めたり、いつも気持ちを我慢している子には、ちょっとしたときにでた本当の気持ちを受け止めて、言えたことをほめたりするもの必要と分かりました。さらに、保育者が友達の気持ちを代弁して、子どもに伝えることで、少しずつ友達の気持ちも理解できるようになっていくと分かりました。

  保護者への働きかけとしては、保育しているときの子どもの行動だけを伝えると、悪く聞こえるかもしれないので、「○○だったから、○○したんですよ。でもよく頑張っていました。」など、前後の気持ちも含めて伝えることで、子どもの気になる行動も、肯定的にとらえることができるようになると分かりました。また、伝えるだけではなく、保護者からも話を聞いて、思いを受け止めることで、お互いに信頼を持てるようになり、良い関係が築けるようになるのだと分かりました。

 いずれにせよ、相手の思いを受け入れることは何よりも大切なのだなと思いました。保育者の思いこみや先入観で、勝手に子どもや保護者の気持ちをとらえてしまうのではなく、まずは寄り添って丁寧に思いを受け止めることから全てが始まっていくのだと思いました。