火曜日, 12月 12, 2017

1歳児なりの主体性を考えて(西村)

失礼します。幼児教育コース3年の西村彬です。
今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で「1歳児なりの主体性を考えて」(山形県山形市:とちのみ保育園1歳児クラスの事例/松本博雄(2012)『一歳児の「自分で思って、自分で決める」をどう育むか』現代と保育(ひとなる書房)84号, 122-139)という事例について討議し、考えたことを書きます。

この事例は、自分の思いや主張がまだ弱い一歳児なりの主体性を育むために、保育者はどのように働きかけるか。園での生活、遊びの中で子どもが思いを伝える、自分で決めるために具体的にどうすればよいのか実践したものです。
保育者は、子どものなかで同じイメージを持って遊べる体験を考え実践しました。最初は、大人に伝えたいという主張だったのが、主張し、そのことに友達が共感してくれることに喜びを持てるようになりました。また、大人からのイメージの発信から子どもからの発信へと変化していきました。

討議の中で、待つことの重要性ということが話題になりました。保育者からの発信ばかりでなく、子どもの気持ちが整理できるように待つことも大切だとわかりました。「共感」ということが今回の実践において重視されていましたが、共感とは子どもの主張を待って受けとめるだけでなく、自分からも働きかけ引き出すことであるということも討議のなかで考えることができました。

主張することに不安を持つ子どもの思いを受けとめて、引き出すという共感から子どもの主体性を育てていくことが大切だと感じました。

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