土曜日, 11月 18, 2017

動けるうれしさが心を育む(西本佳世)

 失礼します。特別支援教育コース3年の西本佳世です。今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で、『動けるうれしさが心を育む』という事例(松本博雄・第一そだち保育園『子どもとつくる0歳児保育:心も体も気持ちいい』ひとなる書房)について討議し、考えたことを書きたいと思います。


 

 この事例に登場するさやちゃん(1歳2ヵ月)は、環境の変化が苦手で、先行する「気持ち」に追いつけるような体の「動き」ができません。保育者は手を添えながら、いろいろな体の使い方を知らせたり、さやちゃんの気持ちを大切にして成長を一緒に喜んであげたりすることで、さやちゃんは環境が変化しても気持ちと体のバランスがとれるようになっていきます。

 討論の論点は、環境の変化による不安定な気持ちに対して、具体的にどのような手立てが考えられるかということでした。皆と話し合っていく中で、さやちゃんが信頼をおいている川瀬保育士を介して他の保育士とも喜びを共有したり、一緒に遊んだりすることで、少しずつ新しい環境に慣れるような支援をするとよいのではないか、保育士が逆模倣をすることで、同じ動きを通して近い存在であることを認識していけるようにするとよいのではないかという意見が挙がりました。

環境の変化によって不安な気持ちになるのは、誰にでもあることです。まずは、信頼関係を築き上げるために、誰と楽しい時間を共有するのか、さやちゃんにとって安心できる環境・人・時間はどんなものか、さやちゃん自身が何をしたがっているのかなど、さやちゃんの心が満たされるための工夫をしていく必要があると感じました。

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