2/07/2017

ブロック遊びからかまぼこ板を用いた遊びへ(小野汐里)

失礼します。特別支援教育コース3年小野汐里です。

今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で『幼児期の協同的経験を支える保育環境に関する研究 -モノの役割に焦点をあてて-』という論文の中の4歳児クラスでの事例、「ブロック遊びからかまぼこ板を用いた遊びへ」から考えたことについてまとめます。

この事例の行われた対象園は、4歳児クラスは進級児と新入児の混合クラスとなるため、保育者は不安を感じやすい子供たちに対しての安心できる環境構成の一つとして、保育室にブロックを用意しました。動物などの具体的な形のものを含むブロックから、自由度が高く、比較的数が多く用意できるかまぼこ板へ子どもたちの遊びが発展していくという内容でした。

ディスカッションでは「4歳児の子ども間の協同的な学びを支えるため、モノを通して保育者はどのような関わりができるか」について話し合いました。今回の実践のブロックからかまぼこ板へ遊びが発展していったという内容から、子どもたちの協同的な学びを促すモノは、必ずしも具体的で目的が明確である必要はなく、多様な可能性を内包したモノと、それに対するイメージを膨らませていける基盤となる経験によって子どもの学びが発展していくということが読み取れました。グループの話し合いでは、「協同的」とは、同じ目的をもってみんなで、という意味であるので、自由度が高く、大人数でもできる遊びが学びを深める要素になるのではないかという意見が上がりました。大人数の遊びの中で、それぞれの遊びの様子を「こんなのができているよ」などほかの子どもに広げる声掛けを行ったり、怒ってしまったトラブルを価値あるものとして捉え、子どもの気持ちを認める働きかけを行うことで、「みんなと一緒に」という気持ちを育むことができるのではといった話が出ました。

また、クラスの中の子どもたちの意識や人間関係の段階も重要だという話が上がりました。今回の事例では、はじめは楽しかったブロック遊びから、少しずつ不便さを感じ飽きてきたタイミングでかまぼこ板を用意したことで、なんにでも見立てて遊べるかまぼこ板を使った遊びが発展していきました。また人間関係においては、まだ子どもたちの関係性が広がっていない中で数の少ないモノを用意してしまうとトラブルが生まれてしまいますが、反対に十分に作られているときには、子どもたちの間でのやり取りも多く生まれるのではないかという意見でした。

4歳児は自分の心の中の言葉の発達によって、想像力・空想力が豊かになる時期です。かまぼこ板や、自然物、また物体だけではなくイメージなどの形を持たないものなどの様々な見立てができるモノを通し、保育者が子どもたちの想像力を膨らませる、認める声掛けを行うことにより、子どもから子どもへ自分の遊びを広げていこう、そこに参加したいという意欲を育み、遊びを広げてゆくことができるのではないかと考えます。そこに共通したイメージを加えることにより、同じ目標に向かってみんなで、という一緒に遊び協力するための手掛かりが生まれていくだろうと感じます。そのためには、保育者が子どもたちの興味関心、考えに目を向け、受け止めていく働きかけが大切であると考えることができました。

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