火曜日, 1月 17, 2017

みんなに認められることの大切さ(森山真衣)


失礼します。幼児教育コース4年森山真衣です。今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で『みんなに認められることの大切さ』という事例(大阪府貝塚市立葛城保育所4歳児クラスの保育実践 ちいさいなかま(全国保育団体連絡会/ ちいさいなかま社)540号(2010))を読み、考えたことについて書いていきたいと思います。
この実践は、3歳から入所したAくんについてのものでした。Aくんは友達との関わりが少なく、担任の近くで友達が遊んでいるのを見ているだけでなかなか集団遊びに入っていけませんでした。担任が声を掛けることで少し手は出してみるものの、言葉は出ず、戸惑っていました。他の子はそんなAくんの姿に気付きながら、接し方がわからず戸惑うこともしばしばありました。尾崎保育者は子どもたちがAくんの姿を認め、考えることで、友達への思いへとつながるだろうと考え、保育を組み立てました。

討議では尾崎保育者がAくんのお母さんと一緒に対策を考えることで、家庭でのAくんの姿にも気づくことができ、声かけの工夫ができるようになったことに加えて、家庭でもお母さんにAくんを認めてもらうことで、Aくんが家でも大切にしてもらっているという実感が持てたのではないかという話がでました。
またクラスの子どもたちがしていたちょうちょの表現遊びになかなか入れないAくんを見て、Aくんに「一緒にやろう」と声を掛けるのではなく、クラスの子に「見て!あそこにきれいな花が咲いているよ!」とAくんを花に見立てることで、みんながAくんのところに蜜をすいにやってきました。このことを通してAくんはみんなが自分のところに笑顔で来てくれたことが嬉しく、“みんなが来てくれたからぼくも入っていいんだ!” と安心して自然と遊びに入っていけたのではないかという話もでました。


最初に”みんな”という言葉を読んだとき、周りの子どもたちのことだと思っていましたが、子どもたちだけでなく、親や先生も”みんな”に含まれるのだなと話し合いを通して思い、本当に”みんな”で協力して子どもを支えていくことが大切なのだと感じました。

0 件のコメント:

コメントを投稿