火曜日, 11月 01, 2016

どうやったら眠れるかな?(近藤千玲)

 失礼します。幼児教育コース3年近藤千玲です。今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で、『どうやったら眠れるかな?』という事例(松本博雄・第一そだち保育園『子どもとつくる0歳児保育:心も体も気持ちいい』ひとなる書房)について皆で考えたことを書いていきたいと思います。
 この事例に出てくるりゅうじくんは、おっぱいを飲みながらでないと眠ることが出来ません。りゅうじくんが気持ちよく眠るためにはどうしたらいいのか、保育者が様々な方法やりゅうじくんとの関わり方を考えるなど、試行錯誤しながら子どもと関わっている様子が伝わってきます。
 皆との討論で私が気づいたことは、眠るということだけにとらわれない、ということでした。眠ることが難しい子がいるとついつい、今どうしたら眠るだろうと、眠らせる方法ばかりを考えてしまいがちです。しかしそうではなく、その子どもが眠りにつくことができるポイントはどこであるのか、というのを大人は見極めて関わっていくことが大切であると感じました。
 例えば、今回の実践に出てくるりゅうじくんの眠ることが出来ない原因として、まず1つ目におっぱいを飲みながら眠るという習慣がついていたこと、2つ目に日中の遊びが充実していないことが挙げられていました。1つ目の原因の方は、おっぱいがなくても安心して眠ることが出来る方法を保育者が探っていき、少しずつでもりゅうじくんが眠ることの出来るように支えていきました。その方法として、寝るときに出来る限りりゅうじくんのそばで対応するようにしました。近くに大人がいる、それがりゅうじくんの気持ちを安定させ、眠ることが出来るようになったのではないかと考えます。2つ目の遊びの部分では、太陽の光を浴びて過ごす時間を作ったり、保育者と11でゆったりと関わる時間を作ったりして、改善していきました。遊びが充実したことで、生活リズムが整っていったとも考えられますが、保育者と子どもが関わる時間をゆったりと取ったことで、子どもと大人の愛着関係が形成され、子どもにとって安心できる存在になったことも、眠ることができるようになったポイントであると感じました。

 この実践から、子どもの眠りには安心できる存在が必要であるのかなと感じます。近くにいるから安心するというだけではなく、距離が離れていても「近くにいるよ」ということが伝わる、そんな人間関係を作っていくべきであると感じました。その関係があるからこそ、子どもの気持ちに寄り添ってあげられるのではないかと思います。言葉を話すことが出来ない0歳児の思いを、保育者がどこまで汲み取ってあげられるかが重要であり、そこから子どもたちの眠りを支えていきたいです。しかし、最初から子どもの思いに寄り添うことは難しい、だからこそ様々な方向から子どもにアプローチしていくべきであると感じました。

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