1/11/2018

雨降りいも掘り遠足へ出発!(森)



 失礼します。小学校コース生活総合三年の森菜月です。今回は、保育内容の指導人間関係「雨降りいも掘り遠足へ出発!」という実践について討議し考えたことを書きます。

 この実践では、3歳児の日々の生活や遊びの中の楽しさは、子供たちのなにを育てるのか。また、楽しい活動とは具体的にどのようなものなのかというねらいを持って取り組んだ実践です。
 ずっと子どもが楽しみにしてきた「いも掘り遠足」。しかし、雨のせいで二回も延期になってしまいました。保育者は、子どもの気持ちをくみ取り、新聞紙をおいもに見たてたり、園内をぐるっと遠足気分で回ったりして、雨降りいも掘り遠足を行いました。その活動の中で、最初は、子どもが受け身でしたが、後半には、自分たちで積極的に活動する様子が見られ、雨降りそういも掘り遠足を満喫していました。

 今回は、この実践から、『三歳児が「楽しい活動」を行なっていく上で、保育者の働きかけとしては具体的にどのような手立てが考えられるか。』について話し合いました。


 この実践では、子どもがいも掘り遠足が楽しみという前提があり、おいもに関する絵本を読むなどして、子どもの中では、いも掘りという共通のイメージを持つことができていました。また、雨が降りいも掘り遠足が中止になる場面でもしっかりと気持ちの共有をすることができており、子どもや保育者間での気持ちの共有をしていました。雨降りいも掘り遠足では、園内で行うことであってもリュックを背負うことなどで子どもたちの楽しみわくわくという気持ちを膨らませることを保育者はしていました。楽しいという雰囲気が子どもにも伝わり、最終的には子どもが中心となって活動することができたのではないかと考えました。

 三歳児は、自分だけの世界から自分以外の他者と出会っていく時期への変化の年でもあります。その中で、なかまとことばをやりとりしながら気持ちを共有することが大切であると考えました。また、楽しい雰囲気を保育者から発信して子どもに伝線するような雰囲気づくりも保育者には必要であると分かりました。


1/04/2018

あそびのなかでとがった心をほどいて(高橋)

失礼します。小学校コース心理領域3年高橋綾です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「あそびのなかでとがった心をほどいて(愛知:けやきの木保育園3歳児クラスの保育実践/ちいさいなかま(全国保育団体連絡会/ちいさいなかま社)555号, 2011)という実践について討議し、考えたことを書きます。

 この実践では、子どもがドキドキしたり不安になったりする気持ちを、保育者や友達に安心して言えるようになるために、絵本の世界をうまく活用して、友達といるのが楽しいという関係を築けるようにしたり、保育者が子どもの思いに丁寧に寄り添って受け入れたりするものでした。そうすることで、最初は自分の気持ちをうまく表現できなかった子も、保育者がそんな子どもたちの思いを丁寧に受け入れて、気持ちを代弁することによって、少しずつ自分の気持ちを安心して、素直に言えるようになっていきました。

   討議では主に、子どもたちが自分の気持ちを安心して言えるような関係を作るには、どのような手立てがあるのかを、子どもへの働きかけと保護者への働きかけに分けて考えることができました。

  まず、子どもへの働きかけは、何よりも子どもの思いを保育者が受け入れることが大切と分かりました。もし、子どもがじっとしていなければいけない場面でドキドキして、走り出したとしても、その行動を否定せず、気持ちも行動も受け止めたり、いつも気持ちを我慢している子には、ちょっとしたときにでた本当の気持ちを受け止めて、言えたことをほめたりするもの必要と分かりました。さらに、保育者が友達の気持ちを代弁して、子どもに伝えることで、少しずつ友達の気持ちも理解できるようになっていくと分かりました。

  保護者への働きかけとしては、保育しているときの子どもの行動だけを伝えると、悪く聞こえるかもしれないので、「○○だったから、○○したんですよ。でもよく頑張っていました。」など、前後の気持ちも含めて伝えることで、子どもの気になる行動も、肯定的にとらえることができるようになると分かりました。また、伝えるだけではなく、保護者からも話を聞いて、思いを受け止めることで、お互いに信頼を持てるようになり、良い関係が築けるようになるのだと分かりました。

 いずれにせよ、相手の思いを受け入れることは何よりも大切なのだなと思いました。保育者の思いこみや先入観で、勝手に子どもや保護者の気持ちをとらえてしまうのではなく、まずは寄り添って丁寧に思いを受け止めることから全てが始まっていくのだと思いました。

12/26/2017

むずかしそうだけど友だちみたいにやってみたい!(伊藤)

   失礼します。幼児教育コース3年伊藤夏海です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「むずかしそうだけど友だちみたいにやってみたい!」という実践について討議し、考えたことを書きます。

   この実践は保育者が一人ひとりの頑張りや成長に気付いて欲しい、友だちの頑張っている姿を見て、自分もやってみよう!とチャレンジャーになって欲しいというねらいを持って取り組んだ実践です。
   保育者は子どもたちの大好きな絵本「おたまじゃくしの101ちゃん」な登場するザリガニ親分になり、子どもたちと対決ごっこが始まりました。強いカエルになるための修行として、子どもたちは鉄棒や縄跳びに挑戦しました。保育者はお互いに見せ合う場面を大切にしており、まだできない友だちに教えたり、できた時一緒に喜んだりする姿が見られるようになっていきました。そして、運動会では一人ひとりの力を出し切り、力を合わせてザリガニ親分をやっつけることができ、クラスの全員で「やった!」と達成感を満喫しました。

 今回はこの実践から「3歳児が友だちへの信頼感をはぐくみ、友だちに目を向けられるようになるための具体的な手立て」について議論しました。

  この実践ではザリガニ親分を倒すという共通の目的があり、その為にそれぞれが鉄棒や跳び箱で修行をしていました。上手くできなくても友だちのようにやってみたいと思えたり、できない友だちに教えてあげたいと思えたりするのはどうしてか考えた時、この「共通の目的」があった事が3歳児にとってポイントとなったのではないかと考えました。もしこれが、個人の目標であれば、自分ができるようになればそれで満足するし、できないと心が折れてしまうかも知れません。しかし、共通の目的があることでできるようになりたいという思いも強くなり、さらに自分だけができても達成できないため友だちにも教えたいという思いが芽生えるのではないでしょうか。

  3歳児はまだ、自分から友だちへ目を向けたり、自分で友だちの頑張りや思いに気づくことが難しい時期です。そのため、保育者が遊びや活動の中で友だちの姿を伝えていくことが必要だと考えます。その時に、共通の目的や目標に向かう活動の中の姿であれば、より子どもたちはその友だちの素敵な姿を感じることが出来るのではないでしょうか。そして、その目的・目標をみんなで力を合わせてやり遂げることで、達成感を共有でき、共通の経験が積み重なっていくことで、友だちの存在がだんだんと大きくなっていくのではないかと考えました。

『自然』とともに展開した2歳児保育 そのII -絵本の世界を楽しみながら『自然』とつながろう(中野)

 失礼します。幼児教育コース3年の中野です。今回は「『自然』とともに展開した2歳児保育 そのII -絵本の世界を楽しみながら『自然』とつながろう」(松本博雄・「二歳児の『一緒に心を動かす』を支えるもの」現代と保育)という事例について討議し考えたことについてかきます。

 この事例は、友だちとのかかわりがどんどん広がり、楽しいものになっていくこの時期に、子どもたち一人一人の世界が『自然』と『絵本』を通してよりおもしろく楽しいものとなっていくための手立てはどのようなものがあるか。また自然や人との繋がりがより心地よいものとなっていけるような働きかけとは具体的にどのようなものか実践した記録です。

 この実践記録の討議から絵本の良さとは何かを考えました。話し合いを通して挙げられた絵本の良さはたくさんありましたが、まず、当たり前ではありますが絵があるということが大きなポイントであると思いました。二歳児のとなると言葉を理解する力はまだまだ乏しいし、語彙力もそこまで多くありません。そんなとき、子どもたちの中でイメージを膨らませる手助けをしてくれるのが、絵本の絵であると考えました。クラスの子どもたちに読み聞かせをすると、子どもたちの中に絵本の絵が共通のイメージとして認識されます。そのおかげで、この実践にでてくる子どもたちは共通のイメージをもっておばけちゃんのおうちごっこを楽しむことができたのだと思いました。授業で実際におばけのおつかいの絵本を見て、特に印象に残ったのが「おばけヤナギ」です。柳の木はどこにでもある物ではないし、子どもたちの生活にとって身近なものではありません。おばけのおつかいの絵本を通して「おばけヤナギ」の絵が子どもたちの頭の中に残っていなければ、子どもたち自身で柳の木に興味をもつことはなかっただろうと思います。このように保育者が無理やり保育に自然を取り入れようとするのではなく、子どもたちが絵本での体験を通して自ら自然とつながっていく姿が理想的であるとも感じました。

 また、絵本を保育室に置いておくと、子どもたちが自由に何度も見ることができることも絵本の良さであると思います。特にこの実践は二歳児ということで繰り返しを楽しむ時期です。このような時期に子どもたちが「何度も読みたい!」と感じ、夢中になれる絵本に出会えたことがこの実践の大きなポイントであると考えました。ストーリーの長さや年齢にとらわれず、保育者が今の子どもたちにぴったりな絵本を見つけ出し、さらにそれをいつでも手に取って見られるように保育室に置いておいたという保育者の環境設定も重要だったと思います。

12/13/2017

身ぶり表現・ごっこ遊びってこんなに楽しいっ!(笠井)

 失礼します。特別支援教育コース3年の笠井祐里です。今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業において、「身ぶり表現・ごっこ遊びってこんなに楽しいっ!」という事例(大阪:さくら保育園 2歳児ひまわり組の保育実践 ちいさいなかま編集部(編) 保育のきほん2・3歳児 ちいさいなかま社)について討論を行い、考えたことを書きたいと思います。

1歳児クラスから進級してきた子どもたちのなかで、数人の新入児は少し離れて様子を伺っているような状態からスタートした2歳児ひまわり組。生活経験を土台とした表現遊びを楽しみ、さらに友達と一緒に遊ぶ楽しさも感じてほしいと考え、実践されている事例です。

保育者は、絵本に登場した「とんぼのあかねちゃん」を生活の中に取り入れて、実体験に結びつくような場を設定されています。実際にクラスでヤゴを育ててとんぼになる姿を見たり、クモの巣探しに夢中になったりすることで、あかねちゃんの絵本の世界から、子どもたちのイメージもふくらんでいきます。そして、運動会種目「とんぼのあかねちゃんごっこ」では、新入の子どもたちも一緒になって表現することを楽しむことができました。

この実践を踏まえて、豊かな身体表現を促すための手だてについて考えました。討議では、まずは楽しい雰囲気作りをすることで、遊びの延長線上に表現活動を引き出すことが必要だという話になりました。嬉しい、びっくりしたなどと感情が動いた経験だからこそもう一度再現したくなるのではないかと感じたので、そのような場を設け、子どもたちの気持ちがたくさん動く機会を作っていくことが大切だと思いました。

12/12/2017

1歳児なりの主体性を考えて(西村)

失礼します。幼児教育コース3年の西村彬です。
今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で「1歳児なりの主体性を考えて」(山形県山形市:とちのみ保育園1歳児クラスの事例/松本博雄(2012)『一歳児の「自分で思って、自分で決める」をどう育むか』現代と保育(ひとなる書房)84号, 122-139)という事例について討議し、考えたことを書きます。

この事例は、自分の思いや主張がまだ弱い一歳児なりの主体性を育むために、保育者はどのように働きかけるか。園での生活、遊びの中で子どもが思いを伝える、自分で決めるために具体的にどうすればよいのか実践したものです。
保育者は、子どものなかで同じイメージを持って遊べる体験を考え実践しました。最初は、大人に伝えたいという主張だったのが、主張し、そのことに友達が共感してくれることに喜びを持てるようになりました。また、大人からのイメージの発信から子どもからの発信へと変化していきました。

討議の中で、待つことの重要性ということが話題になりました。保育者からの発信ばかりでなく、子どもの気持ちが整理できるように待つことも大切だとわかりました。「共感」ということが今回の実践において重視されていましたが、共感とは子どもの主張を待って受けとめるだけでなく、自分からも働きかけ引き出すことであるということも討議のなかで考えることができました。

主張することに不安を持つ子どもの思いを受けとめて、引き出すという共感から子どもの主体性を育てていくことが大切だと感じました。

12/11/2017

興味を引き出す「くり返し」(西崎)

失礼します。特別支援教育コース3年の西崎葵です。今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「興味を引き出す『くり返し』」という事例(松本博雄・第一そだち保育園『子どもとつくる0歳児保育:心も体も気持ちいい』ひとなる書房)について討議し、考えたことを書きたいと思います。

この事例では、保育者への発信は多いけれど、保育者からの働きかけに対しては少し反応が薄いとおるくん(10ヶ月)にとって、受け止めやすい働きかけをするにはどうすればよいかということを考えていました。その中で保育者は、毎日の生活の中でくり返し思いを歌に乗せて伝えたり、実物を見せながらやってみたりしていきました。また、「楽しいね」「おもしろいね」と目を合わせ、気持ちを共有していくことも大切にしていました。

論点として、子どもにとって分かりやすく受け止めやすい働きかけとは具体的にどうすればよいかを考えていく中で、言葉だけでなく、歌や実物を見せたり実際にやってみせるなど、視覚や聴覚、身体といったさまざまな感覚を使って伝えるとより効果的ではないか、という意見がありました。また、子どもの発見を見逃さないようにしっかり観察すること、その発見を次の活動のきっかけにしていけるようにすると、子どもにとって受け入れやすい働きかけとなるのではないかという意見も挙げられました。


子どもたちは身の回りのさまざまなものに興味を示します。子どもの目線の先にあるものを探って、「何だろう」や「やってみたい」という気持ちに寄り添うことが大切だと感じました。そして、子どもたちが受け入れやすい方法で、生活の中で何度もくり返すことによって、子どもたちの興味をより広く深くしていくことができるのだと思いました。